東恩納裕一 個展『blank-prints and drawings-』@日本橋高島屋
東恩納裕一 個展『blank-prints and drawings-』が日本橋高島屋6階 美術画廊 X にて8月16日より始まりました。
今回の展覧会のタイトル “blank” は、歴史上繰り返され、そして今、ぶり返すように私達に降りかかる不安、壊れていくシステム、そしてそれをうつろに眺める人々といった内容をはらんでいます。その主題に、東恩納作品としては初めての試みていって良いほどに具体物を描くことで取り組んでいます。描かれている人物たちはゴヤ、ダーガー、フロイドなどの作品の中に描かれているもので、それらが持つ不安感ゆえに作家の心に絡まっていたイメージです。
技法としては水彩などで自由闊達に直接描いた「ドローイング」と、技法的に制限を伴う版を用いることでしか実現できない質を求めた「モノタイプ」が並行して制作され、相互に作用しながらテーマが深められていきました。
エディション・ワークスでは、モノタイプ作品を昨秋より共同作業によって制作し、その中から8点が展示されています。
新しい展開を見せる東恩納作品を是非ご覧ください。
モノタイプ作品についてはこちらをご覧ください。
東恩納裕一 『blank-prints and drawings-』
会期:2017年8月16日(水) – 9月4日(月) 10:30 – 19:30
会場:日本橋高島屋 6階美術画廊X
東京都中央区日本橋2-4-1 TEL:03-3211-4111