吉田穂高
Hodaka Yoshida

版画家


   
故 吉田穂高さんは、戦後の日本の版画界を導いておられました。そしてまた、エディション・ワークスにとっての恩師です。版画一家といえる環境の中にあって、いつもふわふわっと自由でいられた姿が印象的で、皆から「吉田さん」では
なく、「穂高さん」と呼ばれていらっしゃいました。後半生においては、大きなテーマとして、メキシコの風景があり、旅と制作と、生きることが同義語であったと思います。日本でも、冬の空気の乾燥した時期、空が高い夕暮れに道を歩いていると、「あっ、穂高さんの風景だ!」と、感じることがよくあります。そんなとき、穂高さんが、風景を版画にするために切り取られたのか、目の前の風景が、版画になるためにあるのかわからないような不思議な気持ちになります。
   
作家プロフィール  

 
 
 
   

壁のシリーズ
1992・1994

木版・亜鉛凸版

 
   
   
 
 
略 歴
   
1926

1944

1990
1995

東京に生まれる
父吉田博(洋画家・版画家)、母ふじを(水彩画家)
東京高師付属中学(現筑波大付属高校)卒業
旧制第一高等学校理科甲類入学
紫綬褒章受章
11月2日逝去 行年69歳
勲四等旭日小綬章(芸術文化功労)受章
   
主な個展
   
1956
1974
1988
1989
1995
メキシコの旅より I  村松画廊/東京
20年20点展  ギャルリーワタリ/東京
吉田穂高版画展  町田市立国際版画美術館/東京
吉田穂高展  福岡市立美術館
大回顧展  ハンガリー美術アカデミー/ブダペスト
   
歿 後

   
1997

2002
吉田穂高展  三鷹市美術ギャラリー/東京
吉田穂高展  須坂版画美術館/長野
吉田ファミリー四世代8人展  米国ミネソタ州立ミネアポリス美術館
   
主なグループ展
   
1956
1957
1959
1961

1962
1963
1964
1967
1972

1973

1974



1975

1976

1977
1979
1980

1981

1982

1984

現代の版画-日本とエコール・ド・パリ  東京国立近代美術館
東京国際版画ビエンナーレ('66まで) 
中南米巡回現代日本美術展
日本国際美術展('63も)
パリ青年ビエンナーレ
ルガノ白と黒国際展 賞受賞  ルガノ市立美術館/スイス
リュブリアナ国際版画ビエンナーレ('73〜'81も)
ザイロン国際木版画トリエンナーレ
サンパウロビエンナーレ
ソウル国際版画ビエンナーレ 大賞受賞
クラコフ国際版画ビエンナーレ('76まで)
ビエラ国際版画賞展('76も)
世界版画コンペテション 特別エディション買上賞受賞  サンフランシスコ
フレッヒェン国際版画ビエンナーレ('76も)
ノルウェー国際版画ビエンナーレ
イビサ・グラフィック展('79も)
セゴヴィア国際版画展
国際ミニアチュア版画コンペティション受賞  ニューヨーク
グラフィカ・クリアティヴァ国際版画トリエンナーレ  フィンランド
リエカ国際オリジナル・ドローイング展 国際審査員名誉賞  ユーゴスラヴィア
英国国際版画ビエンナーレ
ウィーン国際版画ビエンナーレ
現代日本絵画中国巡回展
アジア現代美術展  福岡市立美術館
現代版画の一断面展  東京都美術館
世界の現代版画25年展  東京都美術館
バルナ国際版画ビエンナーレ('83も)
ベルギー国際版画ビエンナーレ
近代日本の美術1945以後展  東京国立近代美術館
版画の今日展  埼玉県立近代美術館
インター・グラフィック'84展  東ベルリン
   
主な収蔵先
 
   
  東京国立近代美術館
東京都美術館
埼玉県立近代美術館
宮城県美術館
栃木県立美術館
神奈川県立近代美術館
兵庫県立近代美術館
ニューヨーク近代美術館
メルボルン国立美術館
プリンス&アルバート美術館
パリ国立図書館