2003-11-03


東京でも木々が色づき、少しずつ冬の気配も迫ってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は、日高理恵子さん、青木野枝さんを中心に、企画・出版のニュースをお伝えします。
工房・作家ニュース


日高理恵子  鹿児島で、現代美術を積極的に紹介してきた「花茶館」というギャラリーが、Mizuho Oshiro ギャラリー及び、HANASAKAN Cafe' として新築、スタートいたしました。そのこけら落としとして、エディション・ワークスで制作いたしました銅版画「樹の空間から」シリーズの展覧会が開催されています。
会期は12月24日まで、時間は11:00am~10:00pm。
鹿児島にご在住の方、あるいはご旅行される方は是非ご覧下さい。
Mizuho Oshiro ギャラリー 鹿児島市紫原6-51-25 tel & fax : 099-813-5460

ドイツではアート・カイト・ミュージアムで "The Space of Trees" と題された日高さんの個展が開催されています。この美術館はその名の通り、アート・カイト(凧)の美術館で、大きな空間に、様々な国の著名な現代美術作家によって制作された凧が展示されています。今回の個展でも日高さんのタブロー、ドローイング、銅版画と、所蔵されている凧の作品が一緒にインスタレーションされています。常設展示では、天井から大きな凧がいっぱい下がっているのですが、今回は、日高さんが選び、配置して、響き合う空間を作りだしています。
場所はデットモルトという街で、デュッセルドルフ、カッセルの両都市から鉄道または車で2時間。この冬、ドイツにご旅行される方はちょっと足をのばしてお立ち寄り下さい。会期は来年1月11日までです。
art kite museum
Charles-Lindberg-Ring 10 / 32756 Detmold tel : 05231-309930 url : www.artkite.de

アート・カイト・ミュージアムの非常に大きなファサード
銅版画 樹の空間から-a,b 左からステラ、ラウシェンバーグによる凧
 
展示された銅版画 樹の空間からの8作品は、小山登美夫ギャラリー所蔵
撮影:日高理恵子
 
     
   
青木野枝  先日、第33回中原悌二郎賞 優秀賞と、第20回現代日本彫刻展 下関市立美術館(植木茂記念)賞の2賞を連続して受賞し、ますます多忙な中、版画の制作がスタートしました。来年5月頃から、いくつかの画廊で発表する予定です。まだ作品の全体は、はっきり決まっていませんが、大きめの木版と、カラーエッチングを予定しています。



校正刷りをチェックしながら、木版を彫り進める青木さん。右奥の機械は木版プレス機

国際芸術センター青森(ACAC)「青木野枝-熊と鮭に」の展示風景(撮影:山本糾)。
版画にも現れる丸い形が連続する。丸い展示空間は、安藤忠雄 設計。
山口藍  ロサンゼルスの個展が終わり、次の活動に向けて準備中。銅版画集「すくうとこ」は、日本での発表に向けて、こちらも準備中です。1回目のエディション刷りと、ケースの制作が終わりましたので、作品全体の写真撮りをすることが出来ました。どこで実際にご覧いただけることになるか、決定次第ご案内いたします。

これからのホームページ作成や、工房全体の運営方針にも反映させて行きたいと思いますので、ご覧いただいたご感想をお寄せいただければ幸いです。


エディション・ワークス 加山智章