昨年、ロサンジェルスで開かれた山口藍の展覧会「すくうとこ」は shu uemura がスポンサーの一つでした。そして今年、両者は新しい展開を生み出しました。
山口藍と shu uemura のコラボレーションとして、shu uemura の主力製品であるクレンジングオイルに山口藍の作品が彩られた限定製品が、世界十数カ国で発売されることになりました。山口の作中人物が、それぞれの特色に沿って4種類のオイルを個性づけています。
そして、その製品の発売を記念したリトグラフ ”あく一花 ”をshu uemura の依頼により、エディション・ワークスで制作いたしました。ただ、この作品は非売で、shu uemura に関係する各国のVIPに贈答されるため、みなさまのお目にかかるチャンスは非常に限られていると思われます。
7月8日には、この製品のプレス発表会が青山のスパイラルホールで開かれ、リトグラフも展示されました。
製品と山口のイメージがインスタレーションされた空間の中で、山口藍と植村秀氏のトークが行われた後、それぞれが、大きな紙に絵を描くというパフォーマンスも催されました。以下はその様子です。
リトグラフ「あく一花」
日本・アジアの現代美術展 Officina Asia (6月5日〜8月29日)に出品、壁画を制作しました。
この展覧会は3都市の会場で行われ、山口藍の作品は、メインの会場である ボローニャ近代美術館(Galleria d' Arte Moderna Bologna)で見ることができます。
エディション・ワークスで制作したデジタルプリント「百の花、雪は降りつゝ」は、この展覧会の壁画に向けてのイメージの中から生まれました。
また、この展覧会については、ninyu works のホームページにて、山口藍自身によって紹介されていますので、そちらも併せてご覧下さい。
笠原恵実子
シドニービエンナーレ インスタレーション "La Charme #3" のビデオ画像より
笠原恵実子は、今開催中(6月4日〜8月15日)のシドニービエンナーレに唯一日本人作家として招待されています。
今年のビエンナーレのテーマは「On Reason and Emotion(理性と感情の元に)」で、32カ国から51人が参加しています。
笠原は、新作のミクストメディアのインスタレーション "La Charme #3" と写真 "Pink" シリーズ (1997) を出品しています。
このビエンナーレはシドニーの6カ所の会場で行われており、笠原の作品は、Art Gallery of New South Walesで見ることが出来ます。
Art Gallery of New South Wales Art Gallery Road, The Domain, Sydney.
詳細はこちらBiennale of Sydney からご覧下さい。