青木野枝
銅版画「白玉4」と彫刻作品
 Mizuho Oshiro ギャラリー/鹿児島
2004-07-28
強い夏に目もくらみそうな毎日ですが、お変わりありませんか?

青木野枝の新作版画発表は、第三番目の地、鹿児島へと巡回いたしました。
木版画6作品
「玉響」(たまかぎる)とカラーエッチング7作品「白玉」(しらたま)は
新作の彫刻やドローイングと共に、新たな空間で羽根を広げています。
工房・作家ニュース
青木野枝
木版画「玉響」と小立体 右の6作品は銅版画「白玉」
ギャラリー池田美術、アートゾーン神楽岡に続き、木版画シリーズ「玉響」(たまかぎる) と銅版画シリーズ「白玉」(しらたま)の展覧会は、しめくくりの地、鹿児島の Mizuho Oshiro ギャラリーで開かれています。
7月4日には、作家によるトークショウも開かれ、多くの参加者でにぎわいました。展覧会は、8月31日まで開かれていますので、夏休みで、南九州をご旅行の方は、是非お立ち寄りください。

新作版画の制作と発表はエディション・ワークスが企画しましたが、これらの新作版画を用いながら、それぞれの画廊が独自の青木野枝展として新作彫刻やドローイング、旧作の版画と組み合わせて展開してきました。

また、これら新作版画は現在発売中の阿部出版
版画芸術124号 P.122-123 NEW EDITION のコーナーで紹介されています。作品の画像や、制作の経過をインタビューした記事が掲載されていますので、是非ご覧ください。
ギャラリー池田美術  東京都中央区銀座1-8-8 三神ALビル4F TEL 03-3567-5080
アートゾーン神楽岡 京都市左京区吉田神楽岡町4 TEL/FAX 075-754-0155
Mizuho Oshiro ギャラリー 鹿児島市紫原6-51-25 TEL/FAX 099-813-5460
山口藍
昨年、ロサンジェルスで開かれた山口藍の展覧会「すくうとこ」は shu uemura がスポンサーの一つでした。そして今年、両者は新しい展開を生み出しました。
山口藍と shu uemura のコラボレーションとして、shu uemura の主力製品であるクレンジングオイルに山口藍の作品が彩られた限定製品が、世界十数カ国で発売されることになりました。山口の作中人物が、それぞれの特色に沿って4種類のオイルを個性づけています。
そして、その製品の発売を記念したリトグラフ
”あく一花 ”をshu uemura の依頼により、エディション・ワークスで制作いたしました。ただ、この作品は非売で、shu uemura に関係する各国のVIPに贈答されるため、みなさまのお目にかかるチャンスは非常に限られていると思われます。
7月8日には、この製品のプレス発表会が青山のスパイラルホールで開かれ、リトグラフも展示されました。
製品と山口のイメージがインスタレーションされた空間の中で、山口藍と植村秀氏のトークが行われた後、それぞれが、大きな紙に絵を描くというパフォーマンスも催されました。以下はその様子です。

 
リトグラフ「あく一花」
 

日本・アジアの現代美術展 Officina Asia (6月5日〜8月29日)に出品、壁画を制作しました。
この展覧会は3都市の会場で行われ、山口藍の作品は、メインの会場である
ボローニャ近代美術館(Galleria d' Arte Moderna Bologna)で見ることができます。
エディション・ワークスで制作したデジタルプリント「百の花、雪は降りつゝ」は、この展覧会の壁画に向けてのイメージの中から生まれました。

 
壁画制作中の山口藍会場風景photo by ninyu works

日本からの参加作家:
会田誠、青山悟、廣瀬智央、松江泰治、松蔭浩之、加藤美佳、もとみやかおる、小粥丈晴&雄川愛、佐藤姿子、田中功起、渡辺英弘、山口晃、東恩納裕一、烏丸由美、鴻池朋子、三宅信太郎、宇治野宗輝、村山留里子、西山美なコ、法貴信也、渋谷清道、須田悦弘、山口藍

イタリアにご旅行の際にはどうぞご覧下さい。他の展覧会場は下記の通りです。
チェゼーナ(Cesena) の Palazzo del Ridotto
リミニ (Rimini) の Palazzo dell' Arengo

また、この展覧会については、ninyu works のホームページにて、山口藍自身によって紹介されていますので、そちらも併せてご覧下さい。

 笠原恵実子
シドニービエンナーレ インスタレーション "La Charme #3" のビデオ画像より

笠原恵実子は、今開催(6月4日〜8月15日)シドニービエンナーレに唯一日本人作家として招待されています。
今年のビエンナーレのテーマは
「On Reason and Emotion(理性と感情の元に)」で、32カ国から51人が参加しています。
笠原は、新作のミクストメディアのインスタレーション
"La Charme #3" と写真 "Pink" シリーズ (1997) を出品しています。
このビエンナーレはシドニーの6カ所の会場で行われており、笠原の作品は、
Art Gallery of New South Walesで見ることが出来ます。

Art Gallery of New South Wales Art Gallery Road, The Domain, Sydney.
詳細はこちらBiennale of Sydney からご覧下さい。

ポーラ文化研究所発行の化粧文化 NO. 44 の「きれいなからだ」と題された特集で、笠原恵実子が幅広く紹介されています(P.6〜13)。笠原恵実子自身による文章は、作家自身と作品について非常にわかりやすく丁寧に語られていますので、是非ご一読下さい。
また、P.105ではエディション・ワークスが出版したマルチプル作品 "MANUS-CURE"の中から4ページが「ネイルビューティの世界」という特集の扉に使用されています。こちらも併せてご覧下さい。


エディション・ワークスでは笠原恵実子の新しいプロジェクトを準備しています。発表までには2,3年を要することになりそうですが、計画の進行と共にご紹介して参ります。

辰野登恵子
新しい版画のプロジェクトがスタートしました。エッチングの制作からスタートしました。制作の進行状況を、ホームページ上でご紹介していく予定です。
赤塚祐二
昨年から継続しているリトグラフを制作中です。
日高理恵子
4月から西日本の3つの美術館で巡回しておりました『20世紀美術への招待 美術ってなーに 大阪・国立国際美術館コレクション -セザンヌ、ピカソからウォーホルまで-』は、いよいよ最後の展覧会場である岡山県立美術館へと移り、会期も残りわずかとなりました。国立国際美術館の所蔵作品の中から国内外を代表する50余人の作品が展示され、20世紀の巨匠達の作品と共に日高理恵子の代表作の一つ「葉光」(1983年、国立国際美術館蔵)が展示されています。この機会に是非ご覧下さい。

岡山県立美術館 7月9日〜8月15日 岡山市天神町8-48  TEL 086-225-4800
越前谷嘉高
越前谷嘉高のプロフィールのページに最近のタブロー作品の画像を掲載いたしました。エディション・ワークスで版画を制作した頃の作品とはずいぶん変化しています。画廊等でご覧になっていない方は是非ご覧下さい。
堀浩哉
高岡市美術館では、堀浩哉の個展「コレクション - 10年目の検証 記憶ー堀浩哉」が開催中(4月1日〜8月8日)です。
この展覧会は、高岡市美術館が今年で10年目を迎えるにあたり、年間を通して美術館10年のあゆみを振り返るとともに今後のゆくえに思い馳せ、コレクションの意味について考えるという趣旨に基づいています。堀浩哉の館収蔵作品とともに、近作を加えた常設の個展となっています。
高岡市美術館 富山県高岡市中側1-1-30 TEL 0766-20-1177

豊田市美術館「イメージの水位 - ナルキッソスをめぐる変容と反射」(7月6日〜9月5日)と題された展覧会に出品中です。ナルキッソスの神話を手がかりに、西欧・日本の近・現代絵画を19世紀から現代にいたるイメージの波紋を展開しています。
豊田市美術館 愛知県豊田市小坂本町8-5-1 TEL 0564-34-6610

栃木県立美術館では、「ピクチャー・イン・モーション」(7月18日〜9月12日)と題された展覧会にビデオ作品種子?Seed?」が出品しています。
出品作家:会田寅次郎、会田誠、加藤到、木村崇人、小瀬村真美、田中功起、友政麻理子、門田秀雄、山崎博、ユニット00(堀浩哉、堀えりぜ、畠中実)
栃木県立美術館 栃木県宇都宮市桜4-2-7 TEL 028-621-3566

ギャラリー山口では、「第二回 Art Jam -ブティック-」展(7月19日〜31日)に作品が出品されています。詳細は下記までお問い合せ下さい。
ギャラリー山口 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F・B1F TEL 03-3564-6167
若林奮
書肆山田より、5月下旬に「I.W - 若林奮ノート」 が出版されました。未発表稿「旧石器時代の美術に関する覚書」や、主要な論考がまとめられています。