メゾチント 4作品
2005

前川知美


   
前川知美による初めての版画作品。
彼女のモチーフは変化しつつあるが、初めての版画制作にあたり、とても難しい技法メゾチントで、代表的モチーフ、航空機のある空間を描くこととなった。それは油彩で描く方法とは全く違ったプロセスで、真っ黒な画面から、銅版の上で少しずつ明るい部分を研ぎ出し、光と空間を創り出す、とても時間のかかる、ストイックな手法である。これらの小さな4作品のために一夏工房に通い詰めることとなった。
そして、その技法で、前川が最終的に選んだ色は完全なモノトーンで、油彩画で印象的な明るい青の世界とは違った質を生み出している。その絵肌も、自然な空間や、金属的な空間、あるいは新聞写真にみるようなザラッとした雰囲気の疑似空間のようなものまで、同じ目立てをした銅版を使いながら、それぞれに導き出したい空間の質を実現している。
 
   
    
メゾチント 4作品

    
エディション:20   A.P. : 4, P.P. : 1, B.A.T. : 1, H.C. : 1

    技 法:メゾチント
    用 紙:B.F.K.                                                            

    
 
※下記の価格は改定前のものです。2014年4月以降の新価格をPRICE LISTにて必ずご確認下さい。
15:00

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