赤塚祐二
Yuji Akatsuka

画家


     


撮影:後藤充
赤塚祐二の絵画を見ていると、振り返りざまにちらっと目の端に登り、そして意識の中に深く沈んでいった形や色がもう一度現れてきたかのような気分になる。それは時にとても具体的な形であったり、あるいは温度の違う空気の渦のようであったりする。

 版画作品については以前より自身でリトグラフを制作していましたが、当工房においては1995年が初めての制作となりました。エッチング、アクアティントなどを中心とした銅版画集「hana」や、銅版と水性木版を摺り合わせた大型の作品「Canary1,2」などを制作。その後1996年、1998年、2001年と制作、発表。
 銅版画特有のにじみや濃淡を駆使し闇の中にかすかに形が見え隠れする作品から、まるで小さな紙に走り書きしたかのようなスピード感のある作品へと、イメージが版の上を激しく行き来しています。
 1998年に制作した詩画集「ことり」は、詩人で妻の西元直子氏の詩と赤塚祐二の版画が同時進行で制作されました。刷られた版画を二つ折りにして、綴じてはありませんが、本として仕立てられています。紙面いっぱいに刷られたモノクロームの銅版画と、交互に現れる詩や随所にちりばめられた色彩がページをめくる手の下に広がってゆきます。

2004年、エディション・ワークスとしては初めて赤塚祐二のリトグラフ3作品「Gate 」を制作。GATE展として、ブロンズ作品と組み合わせるかたちで発表されました。

2013年、久しぶりの版画制作は5点の木版画からなる、「ケージとカナリア」です。

 
 
     
 
 
Canary 1,2 / Cage 7
1995
大型銅版・木版画2作品 / 大型銅版・木版画
hana
1995
銅版画4作品
     
tree I, II, III
1995
銅版画 3作品
Backyard 他
1996
銅版画6作品
Trees 他
1996
銅版画9作品
     
hana(white) / hana(black)
1998
大型銅版画2作品
ことり
1997
銅版画詩集 詩;西元直子
CROSS STRIPES
1998
銅版画7作品
     
2
2001
銅版画6作品
1or2
2001
銅版画4作品
Gate
2004
リトグラフ3作品
     

略歴

   
1955
1981
鹿児島県に生まれる
東京芸術大学大学院修士課程修了
   
主な個展

   
1981
1983


1991
1992
1993
1994
1995

1996
1999
2001
2002
2012
2013

Galerie 412/東京
コバヤシ画廊/東京('84〜'88,'92,'93,'95,'96,'98,'01,'03-’11) 
ギャラリエ アンドウ/東京('92,'94,'96,'98,'02)
ガレリア フィナルテ/名古屋('94,'99)
ギャラリー米津/東京
オオタ ファインアーツ/東京
ギャラリー池田美術/東京('96,'98,'01,'04)
村山画廊/東京('96~'01)
鎌倉画廊/東京
鎌倉画廊/鎌倉 ('02)
駒ケ根高原美術館/長野
花茶館/鹿児島
Mizuho Oshiro Gallery (元花茶館)/鹿児島
ガレリアフィナルテ/ 愛知(’05’10)
Mizuho Oshiro Gallery /鹿児島
RED AND BLUE GALLERY/東京
   
主なグループ展

   
1989
1990

1991
1992


1994


1995

1997
1998

1999


2001


2003


2004
2005

2006
2007



2008




2009


2010
2011




2012

JAPANESE CONTEMPORARY ART IN THE 80'S  ハイネケン ビレッジ ギャラリー/東京
PRESENT TO THE FUTURE 展  ハイネケン ビレッジ ギャラリー/東京
新呼吸する版 CONTEMPORARY PRINTS IN SAPPORO 1990   INAXスペース/札幌
JAPAN ART SCENE '90 ・東京アートエキスポ  東京国際見本市会場/東京
現代美術の視点 形象のはざまに  東京国立近代美術館/東京, 国立国際美術館/大阪
ART TODAY '92 トランスアートのパラドックス   セゾン現代美術館/軽井沢
TAMA VIVANT '92 グラマラス・壁への手紙 壁からの手紙  シブヤ西武シードホール/東京
現代美術の展望−VOCA展 '94   上野の森美術館/東京
光と影−うつろいの詩学  広島市現代美術館/広島
横浜上海友好都市提携 20 周年記念 横浜現代美術展−横浜の風  上海美術館/上海
視ることのアレゴリー−1995 :絵画・彫刻の現在  セゾン美術館/東京
京橋界隈 '95 −現代版画  ギャラリー池田美術/東京
ART TODAY 1997 OPERA APERTA−開かれた作品の詩学  セゾン現代美術館/軽井沢
Art 29 '98   Messe Basel /バーゼル
Print of Prints   文房堂ギャラリー/東京
第7回富山国際現代美術展[ポーランド・日本]  富山県立近代美術館/富山
開館記念展[寺田コレクション秀作展 Part 1]  東京オペラシティーアートギャラリー/東京
現代日本絵画の展望展  東京ステーションギャラリー/東京 
NICAF 2001TOKYO  東京国際フォーラム/東京
チバ・アート・ナウ '01 絵画の領域  佐倉市立美術館/佐倉
かたちを求めて−11人の日本作家  釜山市立美術館/釜山
絵画の力 80年代以降の日本の絵画  東京都現代美術館/東京
近代日本の美術  東京国立近代美術館 /東京
NICAF 2003 TOKYO  東京国際フォーラム/東京
日本の美術、世界の美術…この50年の歩み 東京都現代美術館/東京
「GEISAI#8」[Mizuho Oshiro Galleryブース]東京ビッグサイト/東京
「ソウル国際版画写真アートフェア『日本現代版画特別展』」芸術の殿堂・ハンガラム美術館/ソウル
「抽象の世界 - 色・かたち・空間 東京オペラシティコレクションより」東京オペラアートシティギャラリ / 東京
「南九州の現代作家たち/Message-2007」都城市立美術館/宮崎
「絵画の現在-活躍する鹿児島の画家達」鹿児島市立美術館/鹿児島
「日本現代芸術祭」ヘイリ芸術村/パジュ
「自画像の証言」東京芸術大学美術館陳列館/東京
「ハーベスト − 原健と161人の仕事」銀座東和ギャラリー・東京造形大学ZOKEIギャラリー/東京
「新世代への視点 2008 小品展」ギャラリーなつかb.p/東京
「アジアトップギャラリーホテルアートフェア」[コバヤシ画廊ブース]ホテルニューオータニ/東京
「Tama Vivant U 2008 イメージの種子」多摩美術大学/東京
「現代美術三十年」鎌倉画廊/神奈川
S氏コレクション展 + 収蔵作品展」都城市立美術館/宮崎
「絵の力 - 絵の具の魔術 - 」武蔵野美術大学資料館+2号館/東京
「武蔵野美術大学80周年記念展 ドローイング-思考する手のちから」武蔵野美術大学2号館/東京
「+PLUSトウキョウ・コンテンポラリー・アートフェア」[コバヤシ画廊ブース] 東美アートフォーラム/
東京
「T氏コレクション展」あさご芸術の森美術館/兵庫  
「東日本大震災復興チャリティ・アート展」東京美術倶楽部/東京
 「ART TODAY 2011 - 昨日の今日と今日の今日」セゾン現代美術館/長野
 「くりかえしあらわれる火」(西元直子と) 鎌倉画廊/神奈川   
 「山川の間で − 第9回アートプログラム青梅2011」青梅市立美術館/東京
「抽象と形態 − 何処までも顕われないもの」DIC川村記念美術館/千葉  
「『私』を知るための問い − 寺田コレクションより」東京オペラシティアートギャラリー/東京  
「阿波紙と版画表現展2012」文房堂ギャラリー/ 東京  
「エディション・ワークス 版画工房からの視点」GALLERY SPEAK FOR/東京
 「Relation:継がれるもの─語りえぬもの」武蔵野美術大学美術館・図書館/東京  
 「ANDO SESSION 1 Drawing」ギャラリエ アンドウ/ 東京 
 「顔展」Galerie412/東京

   
パブリックコレクション

   
 

東京国立近代美術館
セゾン現代美術館
横浜美術館
東京オペラシティーアートギャラリー
府中市美術館
都城市立美術館
滋賀県立近代美術館
愛知県美術館
東京都現代美術館

   

主な取り扱い画廊

   
  ギャラリー池田美術
コバヤシ画廊
鎌倉画廊
ギャラリエ アンドウ
ガレリア フィナルテ
   
 


Untitled 199903 1999年 270X250cm
oil on canvas 撮影:末正 真礼生




Walk about 120103 2001年 215X300cm
oil on canvas
撮影:末正真礼生 提供:コバヤシ画廊企画室



Canary 29211 1992年 227X180cm
oil on canvas
撮影:ノマディク工房 提供:ギャラリー米津
 
 
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