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はっきりしない夏が過ぎ、変わりやすい天気とともに秋を迎えようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか?
エディション・ワークスは、日々の仕事に追われつつ、山口藍「すくうとこ」の発表に向けて準備を終えようとしています。 そんな中、9月5日までの2週間、武蔵野美術大学のインターンシップ研修生を受け入れています。これは今回で5年目、4回目の受け入れで、夏休みの時期の恒例となっています。学生さんにとっては、版画工房というちょっと変わった職場での体験で、美術に関わる仕事の将来像をイメージするきっかけになればと思います。今回は日常の仕事に参加してもらうほか、研修期間中に赤塚祐二さんのリトグラフ制作の始まりを一緒に体験してもらうこととなりました。
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山口藍 「すくうとこ」 これは ロサンジェルスでの個展のタイトルであり、エディション・ワークスで企画・制作している、小さな銅版画集のタイトルでもあります。
L.A. のギャラリーは Roberts & Tilton(ロバーツ&ティルトン)6150 Wilshire Blvd.Los Angeles, CA 90048 USA
Tel: 323 549 0223 Fax: 323 549 0224 期間は9月6日から10月4日までです。 ウェスト・ハリウッドというエリアにあり、ギャラリーの集まったビルです。ご旅行される方は是非お立ち寄りください。
銅版画集「すくうとこ」は、この展覧会で壁画やタブローとともに発表されます。はがきサイズくらいの、様々な色の和紙に雁皮刷りをした、とても小さなエッチング・ドライポイントの12点組です。作品によっては少し手彩色も入る予定です。
作品は日本で仕上げる予定だったのですが、現場での壁画制作のスケジュール上、終えることが出来ませんでした。そのため、展覧会の前日に、海を越えてロサンジェルスに持ち込んで完成する予定です。そのため、今回、まだ完成形をお見せすることが出来ませんが、展覧会の様子なども含めて次回、たっぷり画像をお見せできます。日本でのギャラリー等での発表はまだ検討中です。とりあえずこのサイト上で発表いたしますのでお楽しみください。
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工房で「すくうとこ」を制作中の山口藍さん。校正刷りを見ながらバニッシャー*を使って、ニードル**で既に描いた線の強弱をコントロールしているところ。描いたり、削ったり、磨いたりしながら、十数点を平行して制作しました。
*バニッシャー:銅版を磨くヘラのような道具
**ニードル:エッチングやドライポイントで、銅版の上に描く針のついた道具 |
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赤塚祐二さんがリトグラフを始めました。まだ、企画全体としてはどういう方向に向かうのか未定ですが、とりあえずちょっと描いてみて、それを刷って、これからどんなことが出来るか考えてみようという段階です。赤塚さんは以前にご自身で刷って、リトグラフを制作されていましたが、エディション・ワークスでは、この10年近くの間、銅版画のみを制作してきました。技法が変わることにより、今までにない展開が生まれることへの予感があります。
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リトグラフを制作する赤塚祐二さん。
即興で描いたドローイングをちぎって紙の上に配置して、その場限りで消えてしまう下絵が出来ます。そこでふくらんだイメージに沿って、アルミ版に描きます。今回は解墨*のみで描きました。
*解墨:リトグラフ用の墨。通常、書道の墨のようなスティックになっていて、墨をするようにして水に溶かして使う。 |
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李禹煥さんの大回顧展がソウルで開かれます。10月3日からホアン・ギャラリーとロダン・ギャラリーの2会場です。初めての回顧展で、絵画、彫刻が多数集められますが、エディション・ワークスで今春制作したリトグラフ、「ある黙示録より」(シロタ画廊刊)も展示される予定です。
日高理恵子さんが 水戸芸術館現代美術ギャラリー こもれび展 (8月9日〜10月5日)と
熊本市現代美術館 -CAMK流- 現代『日本画』の精華 (9月6日〜10月19日)に出品。
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これからのホームページ作成や、工房全体の運営方針にも反映させて行きたいと思いますので、ご覧いただいたご感想をお寄せいただければ幸いです。
エディション・ワークス 加山智章 |
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