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古い都市の中で異形を見せるクンストハウス |
グラーツはウィーンから南に向かって特急列車 EC で2時間半ほど、豊かな緑に包まれたシュタイヤマルク地方の中心都市です。世界遺産に指定されたその歴史ある街を現代美術の発信地にしようと、2003年、Peter Cook 氏の設計によるクンストハウス・グラーツが Peter Pakesch 氏を館長に迎え、スタートしました。ルネッサンス期の様式の中に、東欧的な雰囲気のある古い街並みとこの生物的な建築物とのアンバランスに賛否が分かれることでしょうが、グラーツがこの未来的で精力的な美術館と共に活気を帯びつつあることは確かなようです。 |
今回開催されている「日本の知覚」展("Chikaku" Time and Memory in Japan") は、伊藤俊治氏のキュレーションにより、海外に受け止められている日本の画一的なイメージから脱却し、欧米にはない、日本独特な自然や時間を含み混んだ事物のとらえ方が現代美術の中でどのように展開されているかを紹介するものです。〔主催:国際交流基金、クンストハウス・グラーツ、カメラ・オーストリア)
そこに取り上げられた作家は、伊藤高志、岡本太郎、小谷元彦、オノ・ヨーコ、笠原恵実子、川俣正、草間彌生、杉本博司、須田悦弘、曽根裕、トゥリン・T・ミンハ、中平卓馬、中村哲也、日高理恵子、藤幡正樹、森山大道、森脇裕之、やなぎみわ、山田正亮、渡辺誠。展示会場デザイン:渡辺誠
また、この展覧会に向けて美術館の外壁の照明装置を利用した映像作品の日本でコンペが行われ、大賞の瀧健太郎ら10人の作品を夜間見ることが出来ます。(上の写真、左下端) |
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須田悦弘 Rose |
中村哲也 Premium Unit Bath 他 |
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やなぎみわ Girls in her Sand |
森脇裕之 Lake Awarereness 2005 |
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