日高理恵子 「樹の空間から-d」
HANASAKAN Cafe' (Mizuho Oshiro ギャラリー併設/鹿児島市)


2003-12-20


このホームページは春に立ち上げ、実質は夏からの運営となりましたが、様々な形でのご反響、ご指導をいただきありがとうございました。
ホームページを運営することは、エディション・ワークスの活動・作品・作家について、皆様に知っていただくことが目的です。しかし同時に、自分たちの活動をふり返り、そしてこれからどう進むべきかを考えるために、とても有効なものだということを強く感じています。
これからも、少なくとも1ヶ月に1回更新し、常に新しい情報をご覧いただけるよう努めてまいりますので、来年も宜しくお願いいたします。
なお、エディション・ワークスの活動について、美術雑誌 Bien 美庵(びあん)vol.24(12月25日発行)藝術出版社発行 にて紹介されました。P.44~45 のカラー2ページです。
Bien 美庵 は下記のニュースでご紹介しているNADiff アート・ショップ ナディッフなどで扱っています。

では、ご覧いただいた皆様が
良いお年をお迎えになりますよう、心からお祈り申し上げます。


工房・作家ニュース


日高理恵子  Mizuho Oshiro ギャラリーにて銅版画「樹の空間から」シリーズの展覧会が開催されました。
会期は12月24日までで、まもなく終了してしまいますが、鹿児島にご在住の方、あるいはご旅行される方は是非ご覧下さい。
展覧会の様子やギャラリーの活動について写真を交えてご紹介いたします。


10月24日に新築オープンしたギャラリー外観
 
 

画廊経営者 大城瑞穂さん

ギャラリーに併設された HANASAKAN Cafe' のテラスとそこから望む桜島。
Mizuho Oshiro ギャラリーは、鹿児島市内の小高い丘の上にある現代美術のギャラリーです。
鹿児島市内で14年間続けてこられたギャラリー「花茶館」から、今秋10月、場所も名前も新たにし、HANASAKAN Cafe'を併設して新築オープンしました。

入り口のドアの向こうには、一面ガラス張りのカフェがあり、そのテラスからは市内を、そして雄大な桜島の姿を望むことができます。
カフェからはドアを隔てて独立した展示空間を保つギャラリーへと続きます。

今回は、日高理恵子さんの個展(10/24-12/24)が終わりに近づいた12月18日-19日に訪れました。

ゆるやかなカーブを描いた白い壁に掛けられた日高さんの作品は、天井の高い空間と相まって、観る者をすっぽり包み込み、そこが部屋の中であったことを忘れさせてくれます。
自然の中で、たった一人で樹を見上げている時のように、静かで穏やかな気持ちになりました。
カフェに戻ってテラスの方へ目を移すと、もうすっかり日も暮れて、すばらしい夜景をみることができました。
「自然と人とアートがあればいい」と考える画廊経営者の大城さんのイメージ通り、素敵なギャラリーでした。

鹿児島市内の中心街にある大城さんによるもう一つの空間
Cafe' d'Art カフェダールは、古い蔵を改装し、蔵の雰囲気をそのまま利用したカフェギャラリーです。そこは、訪れた人が気軽にアートにふれる機会を得ることができる場です。Mizuho Oshiro ギャラリーの展覧会期中に作家のギャラリートークなどにも利用されています。

Mizuho Oshiro ギャラリー、
Cafe' d'Art カフェダールともに、夜10:00まで営業しており、ゆっくりと居心地のいい空間でアートにふれることができます。
こんなところが東京にもあったらいいなという思いで後にしました。  (記 / 石川)
 
 

鹿児島市の中心街にある蔵を利用したカフェギャラリー Cafe' d'Art カフェダール


Mizuho Oshiro ギャラリー  鹿児島市紫原6-51-25      TEL/FAX:099-813-5460
HANASAKAN Cafe'      鹿児島市紫原6-51-25      TEL:099-250-2518
Cafe' d'Art カフェダール  鹿児島市東千石町20-9 石蔵2F  TEL:099-226-2024
山口藍 花みて暮らす春 2004年1月3日(土)〜2月1日(日)
新春早々、
NADiff アート・ショップ ナディッフ にて開催される
花みて暮らす春で銅版画集「すくうとこ」が、展示されることになりました。展示内容は、「すくうとこ」の他、リトグラフ集「花ぶくろ」(2002年 ギャラリーイヴ刊、エディション・ワークス制作)、小さなペインティング、そのほか書籍やグッズも展示され、様々な表現方法による山口さんの世界をお楽しみいただけます。どうぞご高覧下さい。

この版画作品は、今秋ロサンジェルスのギャラリー*にて開催された同名の個展「すくうとこ」で、壁画とタブローとともに発表されました。展覧会は大盛況のうちに終了し、ペインティングはすべて初日完売となりました。
  * Roberts & Tilton (ロバーツ&ティルトン)  2003年9月6日〜10月4日
  (展覧会スポンサー:shu uemura、全日空、サッポロビール株式会社、白鶴酒造株式会社)

銅版画集「すくうとこ」は、ギャラリーに描かれた壁画の主人公達をモチーフとした12点組のエッチングからなる版画集です。手のひらサイズの様々な色の草木染め手漉き和紙の上に、小さな少女達の姿がうつし出されています。その少女達は、作者の空想の遊郭「峠の茶屋」に住み、描かれた彼女たちと作者を、そして観るものが同時に「すくわれる」、そんな「時」と「場」を作り出そうとしています。それらの作品は透き通った玉手箱のようなアクリルケースに収められています。

NADiff アートショップ ナディッフ 〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-9-8-B1  tel : 03-3403-8814

「すくうとこ」は下記のナディッフ系列店でもご覧いただけます。
gallery 5 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティアートギャラリー内 tel : 03-5353-0449
NADiff bis 仙台市青葉区春日町2-1 せんだいメディアテーク 1F tel : 022-265-7571


「すくうとこ」は 阿部出版
「版画芸術」122号(12月1日発行)の版画集のコーナーでも紹介されています。


赤塚祐二 コバヤシ画廊にて、2004年1月5日〜17日の期間、タブローの個展が開催されます。こちらの展覧会もお正月早々からの展示です。赤塚さんのタブローがどう展開しているのか、是非ご覧下さい。
コバヤシ画廊 東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1 tel : 03-3561-0515

若林奮 若林奮展 銅・弧 ケンジタキギャラリー/東京 会期は12月27日です。10月10日に他界された若林さんが最期まで制作され、自選されたドローイングが展示されています。そのときの新しい心境と共に、過去に制作された作品を心の中でなぞってゆくようなドローイングもあり、病床にあって作家としてのご自身をふり返っておられたのであろう姿を彷彿とさせます。
ケンジタキギャラリー/東京 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-18-2-102 tel : 03-3378-6051

日高理恵子 
ドイツではアート・カイト・ミュージアムで "The Space of Trees" と題された日高さんの個展が開催されています。場所はデットモルトという街で、デュッセルドルフ、カッセルの両都市から鉄道または車で2時間。このクリスマスからお正月のお休みに、ドイツをご旅行される方はちょっと足をのばしてお立ち寄り下さい。会期は来年1月11日までです。
art kite museum
Charls-Lindberg-Ring 10 / 32756 Detmold tel : 05231-309930 url : www.artkite.de


これからのホームページ作成や、工房全体の運営方針にも反映させて行きたいと思いますので、ご覧いただいたご感想をお寄せいただければ幸いです。


エディション・ワークス 加山智章