2004-01-01
あけましておめでとうございます。

エディション・ワークスは、版画制作と展示発表、それぞれに気持ちも新たに取り組んでいきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

新年早々、東京では3日から
山口藍さん「花見て暮らす春」、5日から赤塚祐二さんのコバヤシ画廊での個展(タブロー)と、エディション・ワークスの企画作家による展示、展覧会が開かれます。
また、少し後1月9日からは、
青木野枝さんの個展が名古屋の2会場で開かれます。ガレリア フィナルテでは大きいサイズの立体を、そしてギャラリーアルファでは小品や平面作品などが展示されます。
お正月気分でお立ち寄りください。
日高理恵子さんの鹿児島での展覧会について12月20日のニュースでお伝えしましたが、年末のお忙しい中、ごらんいただいていない方も多いと思いますので、続けて掲載させていただきます。
工房・作家ニュース
山口藍 花みて暮らす春 1月3日(土)〜2月1日(日)
新春早々、
NADiff アート・ショップ ナディッフ にて開催される
花みて暮らす春で銅版画集「すくうとこ」が、展示されます。ショップ内を使った展示内容は、「すくうとこ」の他、リトグラフ集「花ぶくろ」(2002年 ギャラリーイヴ刊、エディション・ワークス制作)、小さなペインティング、そのほか書籍やグッズも展示され、様々な表現方法による山口さんの世界をお楽しみいただけます。どうぞご高覧下さい。

この版画作品は、今秋ロサンジェルスのギャラリー*にて開催された同名の個展「すくうとこ」で、壁画とタブローとともに発表されました。展覧会は大盛況のうちに終了し、ペインティングはすべて初日完売となりました。
  * Roberts & Tilton (ロバーツ&ティルトン)  2003年9月6日〜10月4日
  (展覧会スポンサー:shu uemura、全日空、サッポロビール株式会社、白鶴酒造株式会社)

銅版画集「すくうとこ」は、ギャラリーに描かれた壁画の主人公達をモチーフとした12点組のエッチングからなる版画集です。手のひらサイズの様々な色の草木染め手漉き和紙の上に、小さな少女達の姿がうつし出されています。その少女達は、作者の空想の遊郭「峠の茶屋」に住み、描かれた彼女たちと作者を、そして観るものが同時に「すくわれる」、そんな「時」と「場」を作り出そうとしています。それらの作品は透き通った玉手箱のようなアクリルケースに収められています。

NADiff アートショップ ナディッフ 〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-9-8-B1  tel : 03-3403-8814

「すくうとこ」は下記のナディッフ系列店でもご覧いただけます。
gallery 5 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティアートギャラリー内 tel : 03-5353-0449
NADiff bis 仙台市青葉区春日町2-1 せんだいメディアテーク 1F tel : 022-265-7571


「すくうとこ」は 阿部出版
「版画芸術」122号(2003年12月1日発行)の版画集のコーナーでも紹介されています。

赤塚祐二 コバヤシ画廊にて、1月5日(月)〜17日(土)の期間、タブローの個展が開催されます。こちらの展覧会もお正月早々からの展示です。赤塚さんのタブローがどう展開しているのか、是非ご覧下さい。オープニングレセプションは1月5日。
コバヤシ画廊 東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1 tel : 03-3561-0515

青木野枝 
名古屋の2会場で個展が開かれます。ガレリアフィナルテでは新作の立体を、そしてギャラリーアルファでは小作品や、平面の作品が展示されます。
会期は共に1月9日(金)〜24日(土)です。
ガレリアフィナルテ 名古屋市中区大須4-6-24 成田上前津ビル B1F  tel : 052-242-8684 休廊:日
ギャラリーアルファ 名古屋市千種区四谷通1-19-1 ディオネ四谷1F tel : 052-788-3717 休廊:日・月

日高理恵子 ドイツではアート・カイト・ミュージアムで "The Space of Trees" と題された日高さんの個展が開催されています。会期は1月11日まで、終了間近です。場所はデットモルトという街で、デュッセルドルフ、カッセルの両都市から鉄道または車で2時間。
art kite museum
Charls-Lindberg-Ring 10 / 32756 Detmold tel : 05231-309930 url : www.artkite.de

若林奮 若林奮展 銅・弧 ケンジタキギャラリー/東京 12月27日終了。10月10日に他界された若林さんが最期まで制作され、自選されたドローイングが展示されました。その時期の新しい心境と共に、過去に制作された作品を、心の中でなぞってゆくようなドローイングもあり、病床にあって作家としてのご自身をふり返っておられたのであろう姿を彷彿とさせる展覧会でした。
ケンジタキギャラリー/東京 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-18-2-102 tel : 03-3378-6051

日高理恵子  Mizuho Oshiro ギャラリーにて銅版画「樹の空間から」シリーズの展覧会が開催されました。
展覧会の様子やギャラリーの活動について写真を交えてご紹介いたします。

10月24日に新築オープンした
ギャラリー外観
ギャラリーに併設された HANASAKAN Cafe'
            
    

画廊経営者大城瑞穂さん
 
Mizuho Oshiro ギャラリーは、鹿児島市内の小高い丘の上にある現代美術のギャラリーです。
鹿児島市内で14年間続けてこられたギャラリー「花茶館」から、今秋10月、場所も名前も新たにし、HANASAKAN Cafe'を併設して新築オープンしました。

入り口のドアの向こうには、一面ガラス張りのカフェがあり、そのテラスからは市内を、そして雄大な桜島の姿を望むことができます。
カフェからは、ドアを隔てて独立した展示空間を保つ、ギャラリーへと続きます。

今回は、日高理恵子さんの個展(10/24-12/24)が終わりに近づいた12月18日-19日に訪れました。

ゆるやかなカーブを描いた白い壁に掛けられた日高さんの作品は、天井の高い空間と相まって、観る者をすっぽり包み込み、そこが部屋の中であったことを忘れさせてくれます。
自然の中で、たった一人で樹を見上げている時のように、静かで穏やかな気持ちになりました。
カフェに戻ってテラスの方へ目を移すと、もうすっかり日も暮れて、すばらしい夜景をみることができました。
「自然と人とアートがあればいい」と考える画廊経営者の大城さんのイメージ通り、素敵なギャラリーでした。

鹿児島市内の中心街にある大城さんによるもう一つの空間
Cafe' d'Art カフェダールは、古い蔵を改装し、蔵の雰囲気をそのまま利用したカフェギャラリーです。そこは、訪れた人が気軽にアートにふれる機会を得ることができる場です。Mizuho Oshiro ギャラリーの展覧会期中に作家のギャラリートークなどにも利用されています。

Mizuho Oshiro ギャラリー、
Cafe' d'Art カフェダールともに、夜10:00まで営業しており、ゆっくりと居心地のいい空間でアートにふれることができます。
こんなところが東京にもあったらいいなという思いで後にしました。  (記 / 石川)


ギャラリーに併設された HANASAKAN Cafe' のテラスとそこから望む桜島。


鹿児島市の中心街にある蔵を利用したカフェギャラリー Cafe' d'Art カフェダール
 
Mizuho Oshiro ギャラリー  鹿児島市紫原6-51-25      TEL/FAX:099-813-5460
HANASAKAN Cafe'      鹿児島市紫原6-51-25      TEL:099-250-2518
Cafe' d'Art カフェダール  鹿児島市東千石町20-9 石蔵2F  TEL:099-226-2024
これからのホームページ作成や、工房全体の運営方針にも反映させて行きたいと思いますので、ご覧いただいたご感想をお寄せいただければ幸いです。


エディション・ワークス 加山智章