青木野枝 新作銅版画『玉曇』より         
         山口藍 木版画『けぬる』


2011-02-03
   
   
 

東京はほんの少し寒さが緩んだ節分でした。皆様いかがお過ごしでしょうか? され、大変好評を得ました。完成に向け弾みを付けて進みたいと思います。2月25日には5点組版画集の形でアートゾーン神楽岡で発表、その後大作2作品の制作へと続きます。

また、山口藍、金田実生の制作は進行中で、特に山口藍の版画集は第一弾を春に発表する予定です。

 
 
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工房・作家ニュース
 青木野枝 Noe Aoki
 

ギャラリー・ハシモト(東京/東日本橋)での個展は彫刻、版画共に大変好評のうちに終了致しました。完成に先駆けて発表された新作銅版画シリーズ『 玉曇(たまぐもり)』はいよいよ5作品そろった状態で、アートゾーン神楽岡(京都)にて発表されます。現在は残り2作品の制作と、セットとして販売される分のための、ポートフォリオ(たとう)の準備など、発表に向け追い込みに入っています。
アートゾーン神楽岡では 新作版画集『 玉曇(たまぐもり)』のほか、版画集『水天』や彫刻、ドローイングなどが展示される予定です。また、3月6日には作家によるトークショウも予定されています。

大型銅版画『水天 1』と『水天 14』はおかげさまで残部僅少となり、価格改定を行いました。詳細についてはこちらをご覧下さい。

アートゾーン神楽岡 京都府京都市左京区吉田神楽岡町4 / TEL 075-754-0155
 展覧会期:2月25日〜3月13日

 
     
 ギャラリーハシモト展示風景
     
 
 
青木野枝の新作銅版画
『玉曇(たまぐもり)』
 
 
 
 金田実生 Mio Kaneda
 

エディション・ワークスの新企画作家、金田実生の銅版画シリーズを制作中です。
金田は国立新美術館で2年前に開かれた 『アーティスト・ファイル 2009ー現代の作家たち』 にて大規模に展示され、改めて注目されている油彩画家です。
今回の銅版画作品は「呼吸」をテーマに、スピットバイトという、筆に腐食液をつけて直接銅版の上に描く技法で制作しています。何度も描いては削り磨かれる中から、深く柔らかなトーンが生まれ、静かな「息づかい」を描き出しています。5作品を制作する予定で、完成は春以降となる予定です。
現在決まっているギャラリーでの展示は、しばらく先になりますがギャラリー風(大阪/北浜)で6月に予定されています。
また、それまでにも制作の過程や、作家についてホームページでご紹介して行く予定です。

また、金田は2月19日、国立新美術館にてアーティスト・ワークショップ「私の線を集めよう」を開きます。
一人一人の内面から生まれてくる線を探る、そんな体験をするワークショップです。参加には事前申し込みが必要ですので、国立新美術館のサイトをご覧下さい。

国立新美術館 アーティストワークショップ『私の線を集めよう』
 日時:2011年2月19日(土)13:30
 講師:金田実生

 
  
金田実生のアーティストページ
スピットバイトの描画作業
夜が少しづつ降りる

油彩、紙 /
 05年
 
 
 山口藍 Ai Yamaguchi
エッチング集『*(よろこび)』を制作中です。
一年間の四季を通し、季節毎にそれぞれの季節に合わせたテーマで2点ずつ制作され、季節毎の小さなポートフォリオに納められてゆき、合計4冊の版画集となります。
今は"春"〜”夏”の作品を制作中です。山口藍の世界が、小さく、非常に細密でデリケートなエッチングの中に閉じ込められています。

(よろこび)」
-限りなき きみがためにと おる花は 時しもわかぬ 物にぞありける-
めでたく限りないあなたのためにと思って折って差上げる花は、もしそんな花があるとするなら、季節などを限らずにいつも咲く花こそふさわしいのです。
〈出典:古今和歌集 (新 日本古典文学大系)
校注:小島 憲之, 新井 栄蔵 出版:岩波書店〉

このエッチングのシリーズは四季の草花と各季節のよろこびをテーマにしています。
それぞれ四季を代表する花ではあるけれど、デフォルメしてどこか非現実的な存在に見えるよう描いています。この歌にもあるように、草花がこの世に存在しない想像のものとも捉えられるように、と考えているからです。

例えば「源氏物語」では、源氏が鋭い感覚の持ち主であり、人によっては源氏からオーラを感じるように描かれています。
それでもし人に共感覚やオーラというものがあるのならば、私の描く女の子にもあって、それが見えている人がいるのかもしれない、と想像しました。
そこに草花が存在しなくとも、その子から発せられる力が草花を形作っている。今回のシリーズでは、そのオーラのようなものを私が受け止め、目に見える形で描いています。

この版画がエッチングという普段のキャンバス作品とはまた違う素材や描画法であることや、単色であることは、私が描いたイメージのさらに上に鑑賞者の想いをのせられる余白があるように思っています。      (文:山口藍)
 

作品発表については AKI Gallery(台湾/台北)が予定されており、それ以外の日本での発表予定は、その都度このサイト等にてご案内いたします。

また、現在、ラムフロム・ザ・コンセプトストアが新宿伊勢丹(本館6F)にオープンしている、「ラムフロム期間限定ショップ」内で、昨年制作した木版画『けぬる』を含め、山口藍の版画作品と出会うことができます。個展で見逃された方、是非お買い物がてらにご覧下さい。
詳細は以下のサイトをご覧下さい。

ラムフロム期間限定ショップ@伊勢丹新宿店
 伊勢丹新宿店 本館6F
 期間:2011年1月26日〜2月15日
  

*上記文中でタイトルが正しく表示されないかもしれません。
「喜」の別書体で、七を三つ重ねる文字です。

 
 
山口藍の木版画『けぬる』
 
 
 日高理恵子 Rieko Hidaka
 

京都東山のgallery 16にて日高理恵子の個展『見ること』が2月4日まで開催されています。これまでほとんど展示機会のなかったドローイング作品を一同に展示しています。終了間近ですので、お見逃し無く。
また同じく京都の大山崎山荘美術館にて、映像作家さわひらきとの展覧会『山荘美学』が開催中です。
都市の中にある美術館とは違い自然に包まれた環境の中、そこにあるコンクリートの空間(安藤忠雄設計)の中に、さらに日高の描く幹や枝が広がっています。

●日高理恵子『見ること』
 gallery 16 京都市東山区三条白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F / TEL 075-751-9238
 会期 2011年1月11日(火)〜2月4日(金) 月曜休廊

●『山荘美学 -日高理恵子とさわひらき-』
 アサヒビール大山崎山荘美術館 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3 / TEL 075-957-3123
 会期 2010年12月15日(水)〜2011年3月13日(日)月曜休館 
 

日高理恵子の銅版画『樹の空間から』

 
 東恩納裕一  Higasionnna Yuichi
 

東恩納裕一は現在ニューヨークのマリアンボエスキーギャラリーで個展を開催中で、大変好評を得ている様子です。
以下、東恩納のマネージメントオフィス、ユミコチバアソシエイツによる案内から転記させて頂きます。
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この度、東恩納 裕一がニューヨークのマリアンボエスキーギャラリーにて個展“Fluorescent”を開催いたしました。

マリアンボエスキーでは、2008年にプロジェクトルームで個展をいたしましたが、今回はギャラリーのメインスペースでの本格的な個展となります。今回の展覧会では、昨年発表したベネチアグラスシャンデリアに続き、工房とのコラボレーション作品の第二弾としてベネチアグラスを使った巨大なモビールをストライプインスタレーションとともに展示しております。

また、1月29日からはアップタウンのマリアンボエスキーギャラリーにてdwellingというグループ展にシャンデリアを出品いたします。遠方での開催ではありますが、会期中ニューヨークにお越しの折には、ぜひお立寄りくださいますようお願いいたします。

●個展『Fluorescent』               
 会期:2011年1月15日(土)- 2月12日(土)
 会場:Marianne Boesky Gallery
 509 West 24th Street
 New York, NY 10011
 t. 212-680-9889; f. 212-680-9897

東恩納裕一の銅版画『FLOWERS』

 
 
 
 
 津上みゆき Miyuki Tsugami
   

     

エディション・ワークス制作の津上みゆきの木版画『View-endless knot,09』の一作が本の装丁に使用されました。
映画化もされた『食堂かたつむり』の小川糸著の旅エッセーです。
自然を重視した素材や、心をこめた作業・調理から生まれるおいしい食べ物の世界と、シンプルに見えてとても手のかかっている、柔らかな風合いの木版画がとてもマッチしています。是非書店で手に取ってみて下さい。

●『ようこそ、ちきゅう食堂へ』
 小川糸著 幻冬舎/2010

津上みゆきの木版画『View-endless knot,09』

 
 
 
 
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2009-02-06

津上みゆき 青木野枝 他
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2008-05-21 田中麻記子・東恩納裕一個展 他
2008-02-29 エディション・ワークス ビブリオ発足 青木野枝個展 他
   
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