道のカフェ @気仙沼大島 featuring 版画工房

復興支援『Edition R』

2012.03.28


 
 

エディション・ワークス 震災復興支援プロジェクトのご案内

エディション・ワークスは東日本大震災から一年が過ぎようとしていた2月、復興支援のためのプロジェクトをスタートしました。
チャリティの版画作品の制作販売、そしてもうひとつは現地での活動です。どのような形がよいのか常に手探りな面もありますが、少しでも出来ることを続けられるよう努力していきたいと思います。ご協力、ご指導賜りますよう、よろしくお願いいたします。
『 道のカフェ @気仙沼大島 featuring 版画工房』

「道のカフェ」はスターバックスコーヒー、キャノン、松下政経塾の連携チームが、昨年7月から続ける被災地支援のカフェプロジェクト(→http://www.michinocafe.com/)です。仮設で閉じこもりがちな被災地の方々に、ほっとする暖かなコーヒーと、そして皆で顔を合わせて談笑できるカフェ空間を作り上げようと、場所を変えながら繰り返されています。
そしてそこに、震災から一年経った今、この時期以降こそ被災地において美術にも役立つことがあるのではないかと、このプランのきっかけを作った画家 津上みゆきとエディション・ワークスのスタッフ全員で、3月24日、テントで版画工房を設営し参加しました。
今回はスターバックスのコーヒーを楽しみながら、同じく初参加のIKEAの遊具で子供達は遊び、そしてエディション・ワークスではエッチングを体験してもらいました。津波に襲われた気仙沼大島の小さなお子さんからお年寄りまで、おそらくは生まれてはじめてのエッチングです。とても特殊な分野の銅版画を、こんなに多くの方々に楽しんでもらえるとは想像もしていませんでした。
どんな状況でも、ものを作る喜びは常に私たちと共にあることを教えていただいた気持ちです。
  
    プレス機、銅版、腐食液、紙、インク、寒冷紗、水、看板 etc.…テントの下に即席版画工房
  
    小さな女の子とそのお母さん、孫を描いたおばあちゃん、部活帰りの中学生等々、幅広い世代の方にご参加いただきました。
 
 

大勢集まったスターバックスとIKEAのテント。

 
      できた!
 
 
1版でハガキサイズの版画2枚を色違いで刷り、銅版と共にお渡ししました。
道のカフェのサイトでも活動レポートをご覧いただけます。

『復興支援 Edition R』

復興支援のベースとなる活動です。Edition R の R は Rebirth (再生・復興)の R 。アーティストのご賛同、ご協力をいただき、寄付を目的とした版画シリーズを制作、販売します。これは10年単位での継続を目標としています。

『復興支援 Edition R vol.1』

第一弾として、津上みゆきの銅版画『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』を制作、発表しました。
この作品の売上金は材料費等最低限の経費を除き、全て「あしなが育英会 東日本大震災・津波遺児支援」に寄付させていただきます。
この作品は「道のカフェ@気仙沼大島 FEATURING 版画工房」にて先行発表され、そしてギャラリー・ハシモトにて開催中の個展「即興 / 共鳴」での展示・販売が 3月27日より始まりました。
2011年3月11日に夕刻まで描き続けられた鎌倉の自宅の庭でのスケッチと、それらのスケッチを元に一年間の経過の中で制作されたペインティングが展示されています。そこにこの銅版画『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』が加わりました。
制作の経緯、作品に対する思いについては,作家コメントをご覧下さい。

作品の詳細は「Edition R」のページをご覧ください。

道のカフェ受付で発表された Edition R vol. 1 作品と作者の津上みゆき

「Edition R」津上みゆきの銅版画
『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』
※DMをクリックすると『即興/共鳴』展の大きなDM画像がご覧いただけます

 
 
本にまつわる企画、エディション・ワークス ビブリオ へはこちらから。
エディション・ワークス企画作品の中から木版画の作品を紹介します。
エディション・ワークス企画作品の中からモノクロの作品を紹介します。

 
 
工房・作家ニュース
 金田実生 Mio Kaneda

岐阜市のギャラリーキャプションにて始まったグループ展 「うすらい 」に金田実生が参加しています。
うすらい Thin ice in late spring and early spring という言葉のイメージをテーマに開かれる6名の作家によるグループ展です。新作のペインティングの他、昨年制作した銅版画集『休息』が展示されています。
会期は4月28日までです。名古屋近辺の方、ご旅行の方はぜひご覧ください。

●グループ展『うすらい』 2012.3.24(土)〜4.28(土)
 GALLERY CAPTION 岐阜市玉姓町3-12伊藤倉庫 TEL 058-265-2336

GALLERY CAPTION(岐阜市) 展示風景

   
金田実生の銅版画『休息』
 

 津上みゆき Miyuki Tsugami


4月7日まで東日本橋のギャラリーハシモトにて津上みゆきの個展『即興/共鳴』が開催されています。本展にて「Edition R」第一弾『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』の販売がスタートしました。新作ドローイングやスケッチと合わせ、ぜひご覧下さい。

また4月3日より、ギャラリーなかむら(京都) にて津上みゆき展が始まります。一昨年より綴りはじめた十三連作のペインティング『View-13 thoughts, 2010-12』から新作を数点と、2009年にエディション・ワークスで制作した木版画や銅版画が展示されます。
春の京都と共にお楽しみください。会期は4月29日までです。

●津上みゆき展 2012年4月3日(火)〜4月29日(日)
 ギャラリーなかむら 京都市中京区姉公示河原町入ル TEL 075-231-6632

●津上みゆき『即興/共鳴』 2012.3.10(木)〜4.7(土)
 ギャラリーハシモト 東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル2F TEL 03-5641-6440


 
『即興/共鳴』の展示風景
 
津上みゆきの木版画
『View-fragments of Spring,09』
「Edition R」津上みゆきの銅版画
『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』
 
 青木野枝 Noe Aoki

gallery21yo-j (東京 / 自由が丘)にて4月1日まで、個展「ふりそそぐものたち」が開催中です。
垂直に伸びた鉄による彫刻は、森のように、聖堂のように、天井高の高い空間いっぱいに広がっています。その彫刻のインスタレーションと共に、銅版画シリーズ『玉曇』も展示されています。残りわずかですのでぜひお見逃しなく。

●青木野枝『ふりそそぐものたち』 2012.3.1(木)〜4.1(日)
 gallery21yo-j 東京都世田谷区等々力6-24-11 TEL 03-3701-9977


 
 
『ふりそそぐものたち』展示風景

  
会期中gallery 21yo-j にて銅版画『玉曇』シリーズをご覧いただけます。
 
 東恩納裕一 Yuichi Higashionna

VOLCANOISE の協力で刊行された同タイトルの冊子「After the Picnic」(出版・デザイン:dazzling & doodling)の出版を記念した東恩納裕一の個展『After the Picnic』が外神田のVOLCANOISEで開催されました。
今や東恩納の代表作とも言える蛍光灯によるシャンデリア、それを作り続けた活動の軌跡と、これからの新しい試みを冊子と展覧会の両方で楽しめる内容でした。
そして4月4日からは新宿のYUMIKO CHIBA ASSOCIATESにて個展『Apparition』が始まります。蛍光灯、装身具(ブレスレットやネックレス)など東恩納が向き合い続けるモチーフが、また新たな形を見せることでしょう。

●東恩納裕一『After the Picnic』
 VOLCANOISE  東京都千代田区外神田 2-1-4 松住町別館 201 Tel : 03 5296 8807

●東恩納裕一『Apparition』
 2012年4月4日(水)〜4月28日(土)
 YUMIKO CHIBA ASSOCIATES 東京都新宿区西新宿4-23-6パークグレース新宿206 Tel : 03 6276 6731

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VOLCANOISE の展示風景  



東恩納裕一の銅版画『FLOWERS』

 

 日高理恵子 Rieko Hidaka / 金田実生 Mio Kaneda / 佐原和人 Kazuhito Sahara


『版画グループ展 日高理恵子・金田実生・佐原和人』が鹿児島の Mizuho Oshiro ギャラリーにて4月8日まで開催しています。
それぞれ独自の透明感を持ちながら、モノクロームの日高理恵子の作品に対し、金田実生・佐原和人はカラフルな作品で、好対照をお楽しみいただけることと思います。鹿児島ご近在の方、ご旅行を予定の方は是非お立ち寄り下さい。
ギャラリーは桜島を見るには鹿児島で一番といわれるロケーションで、カフェからは雄大なその眺望も楽しめます。作品と共に早い春をお楽しみ下さい。

ギャラリーでの展示の様子はこちらから。

Mizuho Oshiro ギャラリー 鹿児島市紫原 6-51-25 / tel 099-813-5460

 左上:金田実生『休息 -長い息-』
 右上:佐原和人『都市拾遺物語 -こっそり旅行-』
 左下:日高理恵子『樹の空間から-h』

     
 
 赤塚祐二 Yuji Akatsuka

4月15日まで佐倉市のDIC川村記念美術館で開かれている『抽象と形態-どこまでも顕れないもの-』に赤塚祐二が参加しています。
私たちを取り巻く世界を様々な方法で視覚化する7人の現代美術作家が選ばれました。そして、20世紀美術に強い影響を与えた巨匠の作品
を対比して展示することにより、抽象と形態の関係性を探る展覧会です。


●『抽象と形態-どこまでも顕れないもの-』
 2012年 1月14日 - 4月15日
 DIC川村記念美術館 千葉県佐倉市板戸 631 / tel 0120-498-130

+++++ 企画作家 活動ニュース +++++

11月の鎌倉画廊での展示風景


ご注意 ++++++ 企画作家 活動ニュース ++++++ の表示のある記事は、エディション・ワークスが版画作品等の企画制作を行っている作家の活動を、ニュースとしてお伝えするものです。展覧会等の内容や期日、販売に関する詳細は直接主催者にご確認下さい。
 
 
ニュース・バックナンバー
ニュース日付
トピックス
2012-02-21 『エディション・ワークス 版画工房からの視点』展 他
2012-02-07 『エディション・ワークス 版画工房からの視点』展 他
2012-01-11 金田実生・池内晶子・山口藍 他
2011-11-08 青木野枝・山口藍
2011-08-30 森山大道・青木野枝・山口藍 他
2011-07-09 金田実生・青木野枝・山口藍 他
2011-05-17 青木野枝・山口藍・金田実生 他
2011-02-03 青木野枝・山口藍 他
2011-01-11 青木野枝・山口藍 他
2010-11-12 辰野登恵子・赤塚祐二 他
2010-08-12 辰野登恵子・赤塚祐二 他
2010-07-09 東恩納裕一・山口藍 他
2010-04-24 青木野枝・東恩納裕一・津上みゆき 他
2010-03-18 青木野枝・東恩納裕一 他
2009-01-21 日高理恵子・東恩納裕一
2009-11-26 東恩納裕一・田中麻記子・日高理恵子 
2009-10-31 東恩納裕一・田中麻記子 他 
2009-10-15 池内晶子・東恩納裕一・田中麻記子 他 
2009-10-09 佐原和人・東恩納裕一 他 
2009-08-31 佐原和人・日高理恵子・吉田穂高 他 
2009-06-05 青木野枝・東恩納裕一・田中麻記子・伊藤誠 
2009-05-01 津上みゆき・東恩納裕一・田中麻記子 
2009-04-07 津上みゆき・青木野枝・東恩納裕一 他

2009-02-06

津上みゆき 青木野枝 他