GEISAI#8 Mizuho Oshiro ギャラリー・ブース
メゾチント制作 前川知美
(右)
2005-09-22
アツイアツイ夏の後、見事な中秋の名月に、ようやく秋の気配を感じました。いかがお過ごしでしょうか?
その暑い夏の間、次々と続くイベントやプロジェクトに追われ、ホームページの更新が滞ってしまいました。
鹿児島の
Mizuho Oshiro ギャラリー
で開かれた
辰野登恵子
の個展は大盛況のうちに終了しました。
日高理恵子
と
笠原恵実子
が参加する
「日本の知覚」展
はオーストリアの
クンストハウス・グラーツ
の展示は終了し、場所を
スペインのヴィーゴ
に移そうとしています。そしてその後、ここ日本に戻り、
岡本太郎美術館
で展示されることが決定いたしました。また、同じ
グラーツの民俗学博物館で
開かれた笠原恵実子の
個展"Offering"
は、エディション・ワークスで企画・制作したデジタルプリント多数と、立体作品が展示され、
「日本の知覚」展
と共に好評のうち、終了いたしました。
Mizuho Oshiro ギャラリー
が、初めて村上隆氏の主催する
GEISAI#8
に出展し、そのブースでは、
青木野枝、赤塚祐二、辰野登恵子
という、おなじみのエディション・ワークスの作家陣と、綿引明浩氏が出品し、それに加え、一夏の間、
前川知美
がGEISAI#8に向けて
メゾチント4作品
を制作し、ここで発表いたしました。若い作家、作家志望の人たちの祭典ですが、そこにあえてMizuho Oshiro ギャラリーがキャリアを積んだ作家達の作品をぶつけ、また、それらの作家達も、驚くほど積極的に関わったことは、GEISAI にとってもひとつの変化だと思われます。
サポート作品としてリトグラフ制作した
上野恵利
の個展(ギャラリー21+葉)が開催され、リトグラフ3作品も発表されました。
ギャラリー21+葉との共同出版で、
池内晶子
の銅版画を制作中です。これらの作品は
Seoul International Print, photo & Edition Works Art Fair
(10月21日〜30日)にて発表される予定です。作品については次回の更新でご報告いたします。
そして今年の夏休み期間も、武蔵野美術大学のインターンシップ生を受け入れ、お互いに刺激を受けることができました。
企画・ギャラリーとの共同出版・受注による様々な制作が進行中ですが、さらに、この暑い季節、最後のイベントとして、
大型のリトプレス機の導入
があります。9月末、ベッド・プレート(定盤)
のサイズ:130x95cm の油圧電動プレスが、老朽化した機械に替わり設置されます。このプレス機を活用した企画・受注が始まろうとしています。
今までは不可能であったサイズと画質
を実現し、新たな展開をもたらそうとしています。
グラーツ ニュース!
笠原恵実子と日高理恵子の展覧会の様子や、
グラーツの街、クンストハウス・グラーツについてご覧いただけます。
グラーツでの展覧会は終了いたしいましたが、「日本の知覚」展はスペイン、
日本へと巡回いたします。グラーツでの展示については
こちらをご覧ください
。
工房・作家ニュース
前川知美 Tomomi Maekawa
バニッシャーで銅版に手を加える
(絵の中で白くしたい部分を磨く)
工房に一夏一緒に
通った愛犬センム
手を加えた部分をルーペで確認する
前川知美は、初めての版画にして、とても難しい技法、メゾチントの作品を制作し、GEISAI#8 の Mizuho Oshiro ギャラリー・ブースで発表しました。
作家についてはこちらを
、メゾチント作品
については
こちらをご覧ください
。
これらの作品はたった1日のGEISAI ののち、Mizuho Oshiro ギャラリーでのGEISAI展にて展示中です。
Mizuho Oshiro ギャラリー
鹿児島市紫原6-51-25 TEL/FAX 099-813-5460
辰野登恵子
Toeko Tatsuno
GESIAI#8 に出品された
油彩ドローイング
朝顔(II)、朝顔(I)
鹿児島の
Mizuho Oshiro ギャラリー
で開かれた個展は大好評のうちに終了いたしました。油絵の小作品と、この展覧会に向けて制作された
モノタイプ5作品
は、お陰様で
完売
となりました。また、恒例のアーティスト・トークも開かれ、会場いっぱいに詰めかけた人々と共に、熱い時間が持たれました。作家自身も、鹿児島のゆったりとして開放的な空気を大いに気に入り、楽しいひとときを過ごしたようです。
さらに、
Mizuho Oshiro ギャラリーは、
村上隆氏主催のGEISAI#8に出展し、そのブースで辰野も
新作の油彩ドローイング2作品
を発表しました。この非常に若い世代に向けたイベントにあって、確固たるキャリアを持った作家が、自由な気持ちと若い人々への暖かい視線を持って参加したことは大いに意味があることと思いいます。
Mizuho Oshiro ギャラリー
鹿児島市紫原6-51-25 TEL/FAX 099-813-5460
笠原恵実子
Emiko Kasahara
Colony #3
デジタルプリント 448x336mm
Colligation #4
デジタルプリント 620x820mm
オーストリア第2の都市グラーツの
グラーツ民俗学博物館
で
「Offering」展
が開かれました。
同時に、
クンストハウス・グラーツ(グラーツ美術館)
で開かれた
グループ展「日本の知覚」展
にも出品しました。岡本太郎、草間彌生から、若い映像作家まで、幅広く日本の現代美術を紹介する展覧会です。この展覧会には
日高理恵子
も選ばれました。これらについての詳細は
グラーツ ニュースをご覧ください
。
そして
9月1日〜25日
の間、
東京芸術大学 陳列館
にて、
「Rosa! あらわなる色〜ピンク」
に出展中です。「ピンク色」をキーワードに、国内外から平面、立体、映像の現代美術作家の作品を集め、展示されています。笠原はデジタルプリント作品「PINK#7」と、その「PINK」の連作をまとめた作品集「PINK」を展示しています。その作品集には写真作品と共に、作家自身が「PINK」の作品そのものや、制作プロセスなどについて語ったテキストも収録されています。
東京芸術大学 陳列館
東京都台東区上野公園12-8
日高理恵子
Rieko Hidaka
グループ展「日本の知覚」展
に笠原恵実子と共に出品しています。最初の会場となったオーストリア第2の都市グラーツは日本ではほとんど知られていませんが、その旧市街は美しい中世の街並みが世界遺産に指定されています。その街に突然現れた宇宙生物かのような建築物、それが
クンストハウス・グラーツ(グラーツ美術館)
で、この展覧会はここで開催されました。日本の現代美術作家の二次元、三次元、四次元の表現、つまり、平面、立体、そして時間を伴った映像作品が紹介されました。この展覧会の様子
は
グラーツ ニュースをご覧ください
。
この展覧会は、スペインのヴィーゴ、そして神奈川県の岡本太郎美術館に巡回いたします。
山口藍
Ai Yamaguchi
銅版の上に腐食液で描く山口藍
丁寧な筆触で着物の模様を描く
新作銅版画
を制作中です。
10月20日から青山のスパイラルガーデンでひらかれる、ワコール主催、
「TAKE ART」
に版画作品を出品する予定です。それらの作品の画像等、このサイト、次回の更新で公開いたします。
最初の銅版画集
「すくうとこ」
は、お陰様で残部が少なくなってまいりました。
10月1日、価格を改定
いたします。現在の¥99,750.-(税込み)から
¥120,000.-(税込み)
とさせていただきます。ご購入をご検討の方はご了承いただきますようお願いいたします。
また、山口藍の詳しい近況は
ninyuworks
のサイトでお楽しみいただけます。
スパイラルガーデン
(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23 tel : 03-3498-1171
青木野枝
Noe Aoki
青木野枝は8月、サハリンを旅しました。その、私たちの近くにありながら、私たちの持つ風景とは違った空気の中で撮影された,新鮮な写真から
コラージュ作品「Sakhalin シリーズ」
が制作され、そこで見た不思議な虹の風景がドローイングとなりました。それらは、彫刻の小作品と共に
GEISAI のMizuho Osiro ギャラリーのブース
にて発表されました。これらは他の作家の作品と一緒にMizuho Osiro ギャラリーでのGEISAI 展に巡回し、10月末まで展示されます。
10月30日〜11月23日、東京都青梅市で開かれる
「アートプログラム青梅2005」
に参加します。
「里山と在る」展
と題された、青梅のいくつかの場所に展開して開かれるグループ展に立体作品を展示します。そのほかの出品作家は、林田直子、渋谷和良、塩野麻里、山口啓介、望月厚介、原田丕。11月20日には青木野枝の司会により
トークセッション「峯村敏明氏に聞く」
が開かれます。
Mizuho Oshiro ギャラリー
鹿児島市紫原6-51-25 TEL/FAX 099-813-5460
アートプログラム青梅実行委員会 tel & fax 042-554-4963
赤塚祐二
Yuji Akatsuka
赤塚祐二もまた、GEISAI#8 の Mizuho Oshiro ギャラリーのブースに新作を含めた作品を送り込みました。今までに赤塚が制作した最大サイズのエッチング hana(white) (写真中央)と新作の油彩ドローイングや、そのモチーフとも関連のある着彩された立体作品を、作家自身が構成し展示いたしました。
昨年制作した新作版画は
こちらをご覧下さい
。
増田聡子
Satoko Masuda
7月4日〜9日、銀座の
コバヤシ画廊企画室
で油彩画の
個展
が開かれました。
有機体的なものを感じさせる表現は以前から継続しているものですが、それらの形態から少しずつ解き放たれ、もっと自由な場所に向かおうとしている、そんな新しい動きを感じました。
コバヤシ画廊企画室
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1 TEL:03-3561-0515
サポート作品
上野恵利 Eri Ueno
エディション・ワークスのサポート作品として制作された
リトグラフ3作品
が、ギャラリー21+葉で7月4日から開かれた個展で発表されました。
展覧会初日には作家によるトークも開かれ、絵を描き続けることへの、日常の中での自然なきっかけや、伝えたい思いについて語られました。
作家自身のホームページも開設されましたので、
こちらをご覧下さい
。
ギャラリー21+葉
7月4日〜9日
東京都中央区銀座 1-5-2 西勢ビル 2F TEL/FAX : 03-3567-2816
ニュース・バックナンバー
ニュース日付
トピックス
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2005-01-06
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赤塚祐二 Gate エディション制作風景
2004-10-14
赤塚祐二 GATE 青木野枝 発電所美術館 他
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2004-01-17
赤塚祐二・山口藍 他
2004-01-01
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日高理恵子 in 鹿児島 他
2003-11-27
伊藤誠 他
2003-11-03
日高理恵子 in Germany 青木野枝 木版制作
2003-09-26
山口藍 in LA
2003-09-03
山口藍・赤塚祐二 制作
2003-08-03
2003-07-10
これからのホームページ作成や、工房全体の運営方針にも反映させて行きたいと思いますので、ご覧いただいた
ご感想
をお寄せいただければ幸いです。
エディション・ワークス 加山智章